「変なホテル」好調

長崎県佐世保市の大型リゾート施設「ハウステンボス」に、接客や案内などをロボットが担う実験的なホテルが開業し、稼働分は満室状態になるなど好調だという。その名も「変なホテル」。少子高齢化で労働力が先細りする将来を見据え、ロボットにスタッフ業務の代行をさせる取り組みだ。自動化や効率化による低コスト運営でホテルの価格革命を起こし、世界展開を目指すとのこと。
「変なホテル」のフロントには恐竜型ロボット「未来」、女性型ロボット「夢子」が常駐し、宿泊客に応対。鋭い牙やどすの利いた声で応対されるのはかなり恐ろしいが、帽子、蝶ネクタイ姿でうやうやしくお辞儀するなど真摯な接客ぶりだという。また、荷物を預かるクロークや部屋まで案内するポーター、宿泊客の疑問に答えるコンシェルジュ、朝食会場の場所などを教える案内役といったロボットが業務をこなしている。宿泊客が客室に入るのは顔認証システムを使用し、決済もタッチパネルにより無人対応としている。
変なホテルは、旅行大手のエイチ・アイ・エスが運営するハウステンボスが7月17日に開業。全72室にロボット約80台、人間のスタッフは監視要員ら最大10人で切り盛りし、人間だけの対応と比べて人件費を3分の1から4分の1に抑えている。
目指すのは宿泊客の「安く快適に」とホテル側の「生産性を高くする」という双方のニーズを両立させることだそうだ。実験の意味を込めて同ホテルは「ゼロ号店」とした。客室稼働はあえて抑え、7月、8月のいずれも稼働分は満室状態だったという。
ただ、ロボットは事前に設定した内容しか対応できず、融通が利かないのが難点。しかし「コンシェルジュ役のロボットと会話がかみ合わなかったが、それもまた面白い」と満足げな声も。この限界にも同ホテルはロボット製造の技術革新で挑む方針だという。
変なホテルの『変』はどんどん変化する最新技術に合わせて変化、進化するという意味だそうだ。これからもどんどん変化し、より充実したサービスの「変な」ホテルを展開していってほしい。